『妻の娼婦像』 第十三章
『妻の娼婦像』
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(十三)
「先生、やめて」
微かに女の声がした。
「だって恥ずかしい」
敬一はすぐに晶子の声だとわかった。
「芸術のためだ。我慢しなさい」
高松の声だ。何かを命じているようだ。
敬一は激しくなる鼓動を抑えながら、カーテンの隙間から部屋の中を覗いた。
(あっ!)
敬一はとっさに声を飲みこんだ。
部屋のアトリエだった。
スケッチ・ブックを持った画家の横顔が見える。
そしてその視線の先には、全裸で椅子に座る晶子がいた。
しかも決して絵画のモデルにはありえないようなポーズをとっていた。
椅子の上で長い両脚をM字型に開いているのだ。
秘所が明るい照明を浴びて剥き出しになっている。
うっすらと恥丘を覆う黒い陰の下、淫らに赤茶けた花弁が開き、鮮紅色の秘肉まで露に見える。
しかも晒された花弁は、しっとりと光沢を帯びていた。
「こんないやらしい格好、主人にも見せたことがないのに…」
晶子は腰を上下に細かく震わせた。
つっと一滴の透明な雫が、輝きながら糸を引いて床に落ちた。
「おいおい、そんなに動いたらデッサンできないじゃないか?」
画家はスケッチ・ブックを置くと、一本の絵筆を取って晶子の前に立った。
「いや、それは許して」
晶子は画家を縋るような目で見た。
「許しても何も、これが欲しくてここを濡らしているんだろう?」
画家は晶子の前に座ると、手にした絵筆で淫らに濡れた花弁をなぞった。
「ああっ」
晶子は上半身を仰け反らせた。
そして巧みに動く画家の筆先に合わせて、腰を前後左右に振り始めた。
「だめ、あうう、だめなの」
晶子は菊門まで見えんばかりに、激しく下半身を揺すった。
その動きに豊かな乳房も大きく波打ち、痛いほど勃った乳首が天を衝いている。
妻は老画家の性の奴隷となっていたのだ。
ごくありきたりなセックスしかしていない敬一が知る由もない妻がそこにいた。
(これが晶子か…)
敬一は妻の痴態を目の前にして、先ほどまでの意気込みは霧敢し、ただただ驚き呆れるばかりだった。
つづく…
皆様から頂くが小説を書く原動力です
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「先生、やめて」
微かに女の声がした。
「だって恥ずかしい」
敬一はすぐに晶子の声だとわかった。
「芸術のためだ。我慢しなさい」
高松の声だ。何かを命じているようだ。
敬一は激しくなる鼓動を抑えながら、カーテンの隙間から部屋の中を覗いた。
(あっ!)
敬一はとっさに声を飲みこんだ。
部屋のアトリエだった。
スケッチ・ブックを持った画家の横顔が見える。
そしてその視線の先には、全裸で椅子に座る晶子がいた。
しかも決して絵画のモデルにはありえないようなポーズをとっていた。
椅子の上で長い両脚をM字型に開いているのだ。
秘所が明るい照明を浴びて剥き出しになっている。
うっすらと恥丘を覆う黒い陰の下、淫らに赤茶けた花弁が開き、鮮紅色の秘肉まで露に見える。
しかも晒された花弁は、しっとりと光沢を帯びていた。
「こんないやらしい格好、主人にも見せたことがないのに…」
晶子は腰を上下に細かく震わせた。
つっと一滴の透明な雫が、輝きながら糸を引いて床に落ちた。
「おいおい、そんなに動いたらデッサンできないじゃないか?」
画家はスケッチ・ブックを置くと、一本の絵筆を取って晶子の前に立った。
「いや、それは許して」
晶子は画家を縋るような目で見た。
「許しても何も、これが欲しくてここを濡らしているんだろう?」
画家は晶子の前に座ると、手にした絵筆で淫らに濡れた花弁をなぞった。
「ああっ」
晶子は上半身を仰け反らせた。
そして巧みに動く画家の筆先に合わせて、腰を前後左右に振り始めた。
「だめ、あうう、だめなの」
晶子は菊門まで見えんばかりに、激しく下半身を揺すった。
その動きに豊かな乳房も大きく波打ち、痛いほど勃った乳首が天を衝いている。
妻は老画家の性の奴隷となっていたのだ。
ごくありきたりなセックスしかしていない敬一が知る由もない妻がそこにいた。
(これが晶子か…)
敬一は妻の痴態を目の前にして、先ほどまでの意気込みは霧敢し、ただただ驚き呆れるばかりだった。
つづく…
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