『合 わ せ 鏡』 第十六章
『合 わ せ 鏡』
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(十六 )
早紀は黙り込んだ。
京子は全てを知っていた。
確かに望んでいることが、全て夫から得られるとは限らない。
得られないものを諦めるのが貞女なら、それはあまりにも寂しい人生だと改めて早紀は思った。
京子は冷たい銀縁のメガネを光らせ、剥き出しになった早紀の秘部に顔を近づけた。
「い、いやよぉ・・・」
不意に現実が襲ってきた。
身動きを許されない早紀は、京子の視線から秘所を守りようもなかった。
同じ性器を持つ同性の目に晒されるのは、死にたいほどの屈辱だった。
「院長の言う通りだわ。ふっくらと肉づきがよくて、まだ子供のアソコみたいね。ふふ、私ね、男も好きだけど、一度同性の女と愛し合ってみたかったの。あなたなら適役だと思って、院長に頼んでおいたのよ。可愛がってあげる」
京子の顔が早紀の両脚の間に消えた。
「ひ、ひぃ」
その途端、仰け反るほどの電撃が、早紀の体を貫いた。
同性の舌先は、迷うことなく早紀の一番感じる部分を直撃した。
小刻みに震えながら撫で上げ、どっぷりと花蜜の壺を掻き回す。
だがその舌技より、同性に秘所を弄ばれるおぞましさが、早紀の倒錯したマゾヒズムを異常に刺激した。
「だめ、葛西先生、だめです…ああ…」
「谷口さん、ううん、早紀。こうしてあなたと愛し合える日を待っていたのよ」
京子の舌が早紀の中でうねった。
京子は巧みに強弱をつけて、早紀の悦楽のリズムをコントロールする。
「だめ、おかしくなるぅ…」
ピチャピチャと猫がミルクを舐めるような音が、早紀の理性とプライドをずたずたに切り裂いていく。
「ああ、許して、先生、い、いくぅ…」
男の愛撫は前戯に過ぎないが、女の愛撫はそれだけで絶頂へと導こうとする。
早紀は全身を小刻みに痙攣させて短く気をやった。
戒めから解放された早紀は、野崎が見守る中、ベッドで京子と体を合わせた。
滑らかな京子の肌、そして柔らかな乳房が触れ合う感触は、早紀の体に新たな悦びの種を植えつけた。
そして何よりも、同性に体を弄ばれるという劣情が、早紀の情念を激しく燃え上がらせた。
野崎と京子、そして早紀は、密閉されたホテルの中、肉欲の海に溺れた。
絡み合う三人の肉体は様々にその形を変え、滴る汗が混じり合った。
早紀は野崎に犯されながら、京子の秘唇から流れる愛液をすすった。
(これが本当の私?)
めくるめく悦楽の宴に早紀は酔い痴れた。
野崎と京子の牝奴隷になりきった早紀は、霞んでいく意識の中、再び自分に問いかけてみた。
つづく…
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早紀は黙り込んだ。
京子は全てを知っていた。
確かに望んでいることが、全て夫から得られるとは限らない。
得られないものを諦めるのが貞女なら、それはあまりにも寂しい人生だと改めて早紀は思った。
京子は冷たい銀縁のメガネを光らせ、剥き出しになった早紀の秘部に顔を近づけた。
「い、いやよぉ・・・」
不意に現実が襲ってきた。
身動きを許されない早紀は、京子の視線から秘所を守りようもなかった。
同じ性器を持つ同性の目に晒されるのは、死にたいほどの屈辱だった。
「院長の言う通りだわ。ふっくらと肉づきがよくて、まだ子供のアソコみたいね。ふふ、私ね、男も好きだけど、一度同性の女と愛し合ってみたかったの。あなたなら適役だと思って、院長に頼んでおいたのよ。可愛がってあげる」
京子の顔が早紀の両脚の間に消えた。
「ひ、ひぃ」
その途端、仰け反るほどの電撃が、早紀の体を貫いた。
同性の舌先は、迷うことなく早紀の一番感じる部分を直撃した。
小刻みに震えながら撫で上げ、どっぷりと花蜜の壺を掻き回す。
だがその舌技より、同性に秘所を弄ばれるおぞましさが、早紀の倒錯したマゾヒズムを異常に刺激した。
「だめ、葛西先生、だめです…ああ…」
「谷口さん、ううん、早紀。こうしてあなたと愛し合える日を待っていたのよ」
京子の舌が早紀の中でうねった。
京子は巧みに強弱をつけて、早紀の悦楽のリズムをコントロールする。
「だめ、おかしくなるぅ…」
ピチャピチャと猫がミルクを舐めるような音が、早紀の理性とプライドをずたずたに切り裂いていく。
「ああ、許して、先生、い、いくぅ…」
男の愛撫は前戯に過ぎないが、女の愛撫はそれだけで絶頂へと導こうとする。
早紀は全身を小刻みに痙攣させて短く気をやった。
戒めから解放された早紀は、野崎が見守る中、ベッドで京子と体を合わせた。
滑らかな京子の肌、そして柔らかな乳房が触れ合う感触は、早紀の体に新たな悦びの種を植えつけた。
そして何よりも、同性に体を弄ばれるという劣情が、早紀の情念を激しく燃え上がらせた。
野崎と京子、そして早紀は、密閉されたホテルの中、肉欲の海に溺れた。
絡み合う三人の肉体は様々にその形を変え、滴る汗が混じり合った。
早紀は野崎に犯されながら、京子の秘唇から流れる愛液をすすった。
(これが本当の私?)
めくるめく悦楽の宴に早紀は酔い痴れた。
野崎と京子の牝奴隷になりきった早紀は、霞んでいく意識の中、再び自分に問いかけてみた。
つづく…
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