『再びの夏』 第九章
『再びの夏』(九)
FC2 R18官能小説
(九)
先ほどまで賑やかだった子供部屋が、もう十分ほどしんと静まり返っている。
すっと襖が開いた。
「英夫君、寝ちゃいました」
邦彦が子供部屋から出てきた。
「ご苦労様。麦茶を入れるから、椅子に座ってて」
由紀子はキッチンから声をかけた。
麦茶をテーブルの上に置き、由紀子は邦彦の前に座って向き合った。
「疲れたでしょう?」
「いえ、子供と遊ぶのは好きですから」
ぐっとコップの麦茶を飲み干すと、邦彦は目の前にいる由紀子を見て、あっと驚いた表情で慌てて目を逸らした。
由紀子は、ボディラインがくっきりと浮き出す白いTシャツに着替えていた。
しかもノーブラで。
上から見下ろすと、迫り出した半球の膨らみがくっきりと浮き彫りになっている。
白い布地に先端の乳暈の小豆色が透け、はっきりと乳首が立っているのがわかる。
邦彦は真っ赤に頬を染め、もじもじ俯いている。
由紀子も心臓が張り裂けんばかりだった。
一歩間違えば、淫乱女だと軽蔑されるかもしれない。
女としての賭けだった。
それほど由紀子は追い詰められていた。
心の隙間を埋めてくれる邦彦をものにできるなら、如何なる天罰を受けてもかまわないと思った。
「今どこを見ていたの?」
由紀子はそう言うと、立ち上がって邦彦の隣に腰かけた。
つづく…
皆様から頂くが小説を書く原動力です
「黄昏時、西の紅色空に浮かぶ三日月」に戻る
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先ほどまで賑やかだった子供部屋が、もう十分ほどしんと静まり返っている。
すっと襖が開いた。
「英夫君、寝ちゃいました」
邦彦が子供部屋から出てきた。
「ご苦労様。麦茶を入れるから、椅子に座ってて」
由紀子はキッチンから声をかけた。
麦茶をテーブルの上に置き、由紀子は邦彦の前に座って向き合った。
「疲れたでしょう?」
「いえ、子供と遊ぶのは好きですから」
ぐっとコップの麦茶を飲み干すと、邦彦は目の前にいる由紀子を見て、あっと驚いた表情で慌てて目を逸らした。
由紀子は、ボディラインがくっきりと浮き出す白いTシャツに着替えていた。
しかもノーブラで。
上から見下ろすと、迫り出した半球の膨らみがくっきりと浮き彫りになっている。
白い布地に先端の乳暈の小豆色が透け、はっきりと乳首が立っているのがわかる。
邦彦は真っ赤に頬を染め、もじもじ俯いている。
由紀子も心臓が張り裂けんばかりだった。
一歩間違えば、淫乱女だと軽蔑されるかもしれない。
女としての賭けだった。
それほど由紀子は追い詰められていた。
心の隙間を埋めてくれる邦彦をものにできるなら、如何なる天罰を受けてもかまわないと思った。
「今どこを見ていたの?」
由紀子はそう言うと、立ち上がって邦彦の隣に腰かけた。
つづく…
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