『蟻地獄』 第七章
『蟻地獄』
七
料理を終えた佳美がキッチンから出てきた。
「さあて、私も飲んじゃおうかな」
「おっ、いよいよ大酒豪のお出ましですか?」
泡盛のボトルを手にした佳美を川崎が茶化した。
「ええ、飲むわよ。パパも飲むでしょう?」
「あ、ああ」
やっと存在に気づいてくれたのか、佳美は和彦のところへロックの泡盛を持ってきてくれた。
ピンクのTシャツとショートパンツに、子猫柄のエプロンをつけた佳美は、昼間の住宅地とは思えぬ艶めかしいフェロモンを放っていた。
Tシャツを押し上げる豊かな乳房が歩くたびに弾み、すらっと長く伸びた生足が惜しみなく晒されている。
和彦はため息をついた。
四十代半ばの和彦には、目の遣り場に困る格好だった。しかも川崎という若い青年の前である。
「佳美、ちょっと派手過ぎるんじゃないか?」
「あら、別に平気よ。私はパパが興奮してくれればいいの」
若い佳美は一向にお構いなしで、川崎から見えないように和彦の股間をそっと触った。
肉茎は硬直していた。
「ほらね・・川崎君が帰ったら、たっぷり可愛がってあげる」
きゅっと締まった小さなヒップを振りながら、佳美は勝ち誇ったようにダイニングへ戻って行った。
その後ろ姿に和彦はまたため息をついた。
つづく…
「黄昏時、西の紅色空に浮かぶ三日月」に戻る
七
料理を終えた佳美がキッチンから出てきた。
「さあて、私も飲んじゃおうかな」
「おっ、いよいよ大酒豪のお出ましですか?」
泡盛のボトルを手にした佳美を川崎が茶化した。
「ええ、飲むわよ。パパも飲むでしょう?」
「あ、ああ」
やっと存在に気づいてくれたのか、佳美は和彦のところへロックの泡盛を持ってきてくれた。
ピンクのTシャツとショートパンツに、子猫柄のエプロンをつけた佳美は、昼間の住宅地とは思えぬ艶めかしいフェロモンを放っていた。
Tシャツを押し上げる豊かな乳房が歩くたびに弾み、すらっと長く伸びた生足が惜しみなく晒されている。
和彦はため息をついた。
四十代半ばの和彦には、目の遣り場に困る格好だった。しかも川崎という若い青年の前である。
「佳美、ちょっと派手過ぎるんじゃないか?」
「あら、別に平気よ。私はパパが興奮してくれればいいの」
若い佳美は一向にお構いなしで、川崎から見えないように和彦の股間をそっと触った。
肉茎は硬直していた。
「ほらね・・川崎君が帰ったら、たっぷり可愛がってあげる」
きゅっと締まった小さなヒップを振りながら、佳美は勝ち誇ったようにダイニングへ戻って行った。
その後ろ姿に和彦はまたため息をついた。
つづく…
「黄昏時、西の紅色空に浮かぶ三日月」に戻る