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『蟻地獄』  第三章

『蟻地獄』


初めて口唇を重ねた純真は何処へ行ってしまったのか。
清い肢体を晒した羞恥は、一体何時消え失せてしまったのか。

激しい嫉妬に襲われる。

内臓を絞り千切られるような戦慄きが、波紋のように全身へ伝わっていく。
だが、裏切りに心を引き裂かれながらも、隙間で繰り広げられる密事から目を離すことができない。

松浦は由香の背後に立つと、Tシャツを捲り上げた。そして下腹部のきめ細かい肌の手触りを楽しんだ後、翡翠色のブラジャーのホックを解いた。

小振りだが瑞々しい乳房が、ぽろりと安っぽい蛍光灯の下で露になった。
柔道をやっていた高橋のごつごつした指が、羽二重のように柔らかい乳房を背中から揉みしだく。

「ああ・・」

 口唇を尖らせて由香が小さく喘いだ。感じているのか、乳暈が凝縮して乳首がはしたなく尖っている。
 由香は流し台に手をついて、真っ白いヒップを松浦に突き出した。

「夢見ていた通りだよ」

スボンを下ろした松浦は、すでに怒張した肉茎をしごきながら、由香のヒップを片手で鷲づかみにした。

「松浦君、早く私をあなたの女にして・・」

我慢できずヒップを揺らす由香に、松浦の肉茎がゆっくりと近づいていく。

(何故だ・・悪い夢なら覚めてくれ)

その願いも虚しく、由香の剥き出しにされた陰部へ、松浦は後ろから肉茎を捻り込んだ。

「ああっ!」

由香はぴくっと全身を痙攣させ、拒むことなく裏切りの熱情を受け入れた。
ヒップを鷲づかみにされながら、由香は奥まで突いて欲しそうに腰を振った。

青白い満月にも似た由香のヒップに、新しい主の証として、松浦は赤黒い肉茎を何度も深く刻印していく。
恋人と親友の交合を目の当たりにして、肉茎はかつてないほど雄々しく脈打っていた。
つづく…

「黄昏時、西の紅色空に浮かぶ三日月」に戻る

theme : 妄想の座敷牢
genre : アダルト

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紅殻格子 

Author:紅殻格子 
紅殻格子は、別名で雑誌等に官能小説を発表する作家です。

表のメディアで満たせない性の妄想を描くためブログ開設

繊細な人間描写で綴る芳醇な官能世界をご堪能ください。

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日本動物児童文学賞・環境大臣賞を受賞。
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