心の闇⑥ 泪橋(その1)…降矢木士朗
心の闇⑥ 泪橋(その1)…降矢木士朗
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東京スカイツリーが落成して話題になっています。
早速月絵が雑誌を持って話しかけてきました。
「降矢木先生、スカイツリーは予約制ですが、その下にできた東京ソラマチはいろんなお店が集まって楽しいらしいですよ」
「・・この間、君に渋谷ヒカリエへ連れて行かれて酷い目に遭ったばかりじゃないか」
人混みに弱い私は、足の踏み場もないほどごった返すヒカリエで気を失いそうになったのです。
「大丈夫ですよ。じゃあ明日の土曜日、桜木町の駅で待ち合わせね」
そう一方的に言うと、仕事を終えた月絵はUSファーマシーから足早に帰って行きました。
女は恐ろしい生き物です。
確かに私は月絵の乳房を偶然にも何度か見てしまいました。
普通ならばそれを恥じるのでしょうが、月絵は開き直って、処女の乳房を見たのだから責任を取れと言わんばかりの態度です
すっかり恋人気取りの月絵に圧倒された私は、翌日渋々荷物持ちさながら東京へ向かいました。
上野駅に着いて銀座線で浅草へ向かおうとした時、不意に月絵がスマホを見て言いました。
「あら、スカイツリーは今日二十万人を越える人出ですって」
「えっ、あそこは東武鉄道の狭い貨物駅跡地だよ。そんなに密集したら圧死する人が出るぞ」
「でも・・」
「僕は絶対に行かない。行ったら人混みで気が狂うに決まっている」
私が必死に抵抗すると、さすがに月絵も諦めたようでした。
「それなら先生、これから何処へ行きますか?」
「う~ん・・おっ、そうだ、三河島へ行ってみようじゃないか」
たまたま常磐線の路線図が目に入った私は、上野から二駅目の三河島と言う駅名に、死者160人を出した『三河島事故』を思い出したのでした。
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「大丈夫ですよ。じゃあ明日の土曜日、桜木町の駅で待ち合わせね」
そう一方的に言うと、仕事を終えた月絵はUSファーマシーから足早に帰って行きました。
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確かに私は月絵の乳房を偶然にも何度か見てしまいました。
普通ならばそれを恥じるのでしょうが、月絵は開き直って、処女の乳房を見たのだから責任を取れと言わんばかりの態度です
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上野駅に着いて銀座線で浅草へ向かおうとした時、不意に月絵がスマホを見て言いました。
「あら、スカイツリーは今日二十万人を越える人出ですって」
「えっ、あそこは東武鉄道の狭い貨物駅跡地だよ。そんなに密集したら圧死する人が出るぞ」
「でも・・」
「僕は絶対に行かない。行ったら人混みで気が狂うに決まっている」
私が必死に抵抗すると、さすがに月絵も諦めたようでした。
「それなら先生、これから何処へ行きますか?」
「う~ん・・おっ、そうだ、三河島へ行ってみようじゃないか」
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