『色褪せぬ薔薇』・・・第十四章
『色褪せぬ薔薇』
第十四章
がらんとした部屋に、葉子の喘ぎ声が反響する。
「ああっ、凄い・・こんなに感じるなんて・・」
秀明を迎えた葉子の花肉は、はしたないほど熱い淫蜜を溢れさせた。
「畳にまで愛液が滴っているよ」
「いやん、言わないで・・はうぅ・・もう狂っちゃう・・ああっ、お願い、私を、私を滅茶苦茶にして」
葉子は秀明を花奥にくわえながら、自分から腰を動かして喜悦を求める。
秀明は葉子の両脚を抱えると、猛る肉茎で我武者羅に花芯を突いた。
「ダ、ダメ・・も、もういっちゃう・・ああっ、し、死ぬ、死んじゃう・・・」
葉子は全身を仰け反らしたまま、下腹部をヒクヒク痙攣させた。
秀明は葉子の絶頂を知ると、そのうっとりと瞳を閉じた顔を見ながら、肉茎を花奥から引き抜いて射精した。
はぁ・・はぁ・・
まだ荒い呼吸が残る部屋で、秀明と葉子は裸のまま仰向けに寝並んだ。
絶頂から醒めた葉子は、手探りで秀明の掌を握ってきた。
「このまま時間が止まればいいのに・・」
葉子はちらっと薔薇の一輪挿しへ目を遣った。
だが一昨日葉子が活けた生花は、やや花首をしな垂れて、鮮やかだった真紅の花弁も色褪せ始めていた。
それから。
男と女の関係になった秀明と葉子は、このアパートで飽きることなく逢瀬を続けた。
葉子は家庭を顧みず秀明に溺れた。
だが秀明はその肉体を愛しながらも、心は冷徹なまま、葉子を仙台妻と位置づけて自分を誤ることはなかった。
三年後、秀明は本社営業部次長として東京へ呼び戻された。
二人の関係はそこで終わった。
迷惑をかけないと言った葉子は、約束通り東京へは連絡を寄こさなかった。
秀明が仙台を離れた翌年、風の噂で葉子が離婚したことを知った。
秀明は責任を感じながらも、仕事に没頭して葉子の記憶を風化させて行った。
つづく…
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「ああっ、凄い・・こんなに感じるなんて・・」
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「畳にまで愛液が滴っているよ」
「いやん、言わないで・・はうぅ・・もう狂っちゃう・・ああっ、お願い、私を、私を滅茶苦茶にして」
葉子は秀明を花奥にくわえながら、自分から腰を動かして喜悦を求める。
秀明は葉子の両脚を抱えると、猛る肉茎で我武者羅に花芯を突いた。
「ダ、ダメ・・も、もういっちゃう・・ああっ、し、死ぬ、死んじゃう・・・」
葉子は全身を仰け反らしたまま、下腹部をヒクヒク痙攣させた。
秀明は葉子の絶頂を知ると、そのうっとりと瞳を閉じた顔を見ながら、肉茎を花奥から引き抜いて射精した。
はぁ・・はぁ・・
まだ荒い呼吸が残る部屋で、秀明と葉子は裸のまま仰向けに寝並んだ。
絶頂から醒めた葉子は、手探りで秀明の掌を握ってきた。
「このまま時間が止まればいいのに・・」
葉子はちらっと薔薇の一輪挿しへ目を遣った。
だが一昨日葉子が活けた生花は、やや花首をしな垂れて、鮮やかだった真紅の花弁も色褪せ始めていた。
それから。
男と女の関係になった秀明と葉子は、このアパートで飽きることなく逢瀬を続けた。
葉子は家庭を顧みず秀明に溺れた。
だが秀明はその肉体を愛しながらも、心は冷徹なまま、葉子を仙台妻と位置づけて自分を誤ることはなかった。
三年後、秀明は本社営業部次長として東京へ呼び戻された。
二人の関係はそこで終わった。
迷惑をかけないと言った葉子は、約束通り東京へは連絡を寄こさなかった。
秀明が仙台を離れた翌年、風の噂で葉子が離婚したことを知った。
秀明は責任を感じながらも、仕事に没頭して葉子の記憶を風化させて行った。
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