「肉形見」第十二章・・・(紅殻格子)
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「肉形見」
十二・
窓の外では雪が深深と降り続けている。
武彦は炬燵で背を丸め、浅沼浩一が注いでくれた酒を口に運んだ。
「本当に久しぶりだな、平尾。今日は泊り客もいないし、ゆっくり飲もうや」
「ああ、兄貴の葬儀以来だから二年ぶりか」
浩一は小学校から高校まで共に過ごした幼馴染で、
湯女川駅前の温泉旅館を継いでいる。
武彦は故郷へ帰った時は必ず、浩一と旧交を温めることにしていた。
「さあ由紀さんも一杯」
浅沼は武彦の隣でちょこんと座っている由紀に酒を勧めた。
こうした飲み会に不慣れなのか、由紀は恐る恐るお猪口を差し出した。
「私も頂こうかしら」
酒の肴を運び終わった浩一の妻、香澄も炬燵に潜り込んできた。
浩一と香澄は今年結婚したばかりである。
かつて武彦と浩一が飲む時は、
二人で延々と朝まで飲み明かすのが常だった。
しかし今夜は浩一が、由紀も寂しいだろうから呼べと言い出した。
新婚夫婦にあてられるのも癪なので、武彦は由紀を誘ってみた。
泰治と絹江も今夜は集落の忘年旅行で、
家を空ける予定になっていたのが好都合だった。
由紀は迷惑でなければと、武彦の誘いに応じてくれた。
つづく・・・
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武彦は炬燵で背を丸め、浅沼浩一が注いでくれた酒を口に運んだ。
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「ああ、兄貴の葬儀以来だから二年ぶりか」
浩一は小学校から高校まで共に過ごした幼馴染で、
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武彦は故郷へ帰った時は必ず、浩一と旧交を温めることにしていた。
「さあ由紀さんも一杯」
浅沼は武彦の隣でちょこんと座っている由紀に酒を勧めた。
こうした飲み会に不慣れなのか、由紀は恐る恐るお猪口を差し出した。
「私も頂こうかしら」
酒の肴を運び終わった浩一の妻、香澄も炬燵に潜り込んできた。
浩一と香澄は今年結婚したばかりである。
かつて武彦と浩一が飲む時は、
二人で延々と朝まで飲み明かすのが常だった。
しかし今夜は浩一が、由紀も寂しいだろうから呼べと言い出した。
新婚夫婦にあてられるのも癪なので、武彦は由紀を誘ってみた。
泰治と絹江も今夜は集落の忘年旅行で、
家を空ける予定になっていたのが好都合だった。
由紀は迷惑でなければと、武彦の誘いに応じてくれた。
つづく・・・
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