「それってセクハラ?」 第二十三章・・・(紅殻格子)
※ 小説を読まれる方へ・・・
更新記事は新着順に表示されますので小説を最初から順追って
お読みになりたい方は、左のカテゴリー(各小説)を選択していただければ
第一章からお読みいただけるようになっております
「それってセクハラ?」
二十三 。
葉月は白々しく典子へ拍手を贈った。
「なかなか利口な手口だったわね。
もし盗撮がサイトから足がついても、
犯人になるのは直接手を下した井沢だけで、
あなたが罪を被ることはないものね」
「・・・・」
「それで井沢が捕まったとしても、弱みを握られているから、
あなたに命じられたとは言い出せない。
例え井沢があなたに脅されていたと告白しても、
証拠となるメールは全て削除させられている。
逆にセクハラを受けて盗撮させられたと言えば、
そこの坊やみたいに世間はあなたの主張を信じてしまう」
「そ、そんな・・」
健太は泣きそうな顔で典子を見つめた。
あの夜の可憐な典子はどこへ行ってしまったのだろう。
だが傷心の健太に追い討ちをかけるように、
典子は鬼のような形相で葉月を睨んだ。
「さすがは鬼課長ね。
あ~あ、井沢がそんなに臆病だとは思わなかったわ。誤算ね」
真っ青な顔の霧山が初めて口を挟んだ。
「し、しかし何故同性の社員を盗撮なんてしたのかね?」
「何故? 人事部長がそれでは困るわね。おたくの社員が憎かったからよ」
「・・?」
「仕事はできない。さぼって井戸端会議ばかりする。
人の迷惑を省みず有休を取る。
そんな馬鹿女ばかりなのに、派遣社員より給料は高い。首にはならない。
偉そうに私達を見下す。一体社員って何様のつもりなのよ!」
つづく・・・
~にほんブログ村 恋愛小説~(愛欲)
~FC2 人妻・熟女官能~
~愛と官能の美学~
~女たちの性書~
~人気ブログランキング 愛と性~
BlogPeople「芸術・文学/読書中毒」
BlogPeople「恋愛・セックス/大人の話」
エッチな告白体験談ブログ
読み物交差点