「禁断の遺伝子」第十一章・・・(紅殻格子)
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『禁断の遺伝子』・・・・紅殻格子
十一・
再び蔵の中。
鴻巣は懐かしそうに写真を捲った。
「それからはこの写真の通りだ」
周一は唖然とした。
ネオンの誘惑もない健全な山里と、
過激過ぎる密事があまりにもかけ離れていたからだった。
「ご主人、閉鎖された集落だからこそ、
男と女は捌け口を求めて性に貪欲になるんだよ」
鴻巣が孝蔵から聞いた話では、
檜原集落でも戦前は夜這いが盛んだったらしい。
盆踊りの夜ともなれば、若い娘でも人妻でも、
山へ入って誰彼構わず抱くことができたと言う。
周一はなるほどと頷いた。
人間の淫らな本性は、日常の苦界を忘れさせるために、
天から授かった麻薬なのかもしれない。
「しかし、それが月絵とどういう関係があるのですか?」
鴻巣は煙草に火をつけて再び昔話を続けた。
三人の性宴は、鴻巣が本校へ戻るまで三年間続いた。
静子は清楚な容貌とは裏腹に、体の深部に淫欲をたぎらせていた。
性欲に翳りが見え始めた孝蔵は、若く女盛りの後妻のために、
新しい刺激を求めていたのだ。
そこへ現れたのが鴻巣だった。
まず鴻巣が単独で静子を犯す。
孝蔵はそれを間近で見ていたり、襖の陰から覗いたりすることもあった。
そして興奮した孝蔵が加わって、
男二人で静子が気を失うまで責め続けるのだ。
時に静子は、庭の柿木に縛られて犯されることも、
山へ連れて行かれて野姦されることもあった。
続く・・・
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十一・
再び蔵の中。
鴻巣は懐かしそうに写真を捲った。
「それからはこの写真の通りだ」
周一は唖然とした。
ネオンの誘惑もない健全な山里と、
過激過ぎる密事があまりにもかけ離れていたからだった。
「ご主人、閉鎖された集落だからこそ、
男と女は捌け口を求めて性に貪欲になるんだよ」
鴻巣が孝蔵から聞いた話では、
檜原集落でも戦前は夜這いが盛んだったらしい。
盆踊りの夜ともなれば、若い娘でも人妻でも、
山へ入って誰彼構わず抱くことができたと言う。
周一はなるほどと頷いた。
人間の淫らな本性は、日常の苦界を忘れさせるために、
天から授かった麻薬なのかもしれない。
「しかし、それが月絵とどういう関係があるのですか?」
鴻巣は煙草に火をつけて再び昔話を続けた。
三人の性宴は、鴻巣が本校へ戻るまで三年間続いた。
静子は清楚な容貌とは裏腹に、体の深部に淫欲をたぎらせていた。
性欲に翳りが見え始めた孝蔵は、若く女盛りの後妻のために、
新しい刺激を求めていたのだ。
そこへ現れたのが鴻巣だった。
まず鴻巣が単独で静子を犯す。
孝蔵はそれを間近で見ていたり、襖の陰から覗いたりすることもあった。
そして興奮した孝蔵が加わって、
男二人で静子が気を失うまで責め続けるのだ。
時に静子は、庭の柿木に縛られて犯されることも、
山へ連れて行かれて野姦されることもあった。
続く・・・