『人外境の花嫁』八.山奥の探索者(二十二)
『人外境の花嫁』
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八.山奥の探索者 (二十二)
後ろ手に手錠をかけられた月絵は、カッターの刃先よりも、狂気に支配された男達の凶悪な目に恐怖を感じた。
「や、やめて・・」
すでにTシャツはボロボロで跡形もなく、上半身は薄いピンク色のブラジャーだけが身を守っていた。
だがその頼みの綱もあっさり切り落とされた。
「おおっ、結構でかいパイオツじゃねえか」
「へへ、吸いつきたくような乳首だぜ」
ブラジャーを失ってこぼれ出た乳房に、男達が卑猥な言葉を浴びせかける。
気丈な月絵も羞恥に震えた。
「厭、見ないで・・お願い、見ないで・・」
露にされた乳房が、ハイエナのような男達の目に晒されている。
手を背中で戒められた上、首を子猿に抱えられて身を屈めることもできない。
畠山は顔を月絵から背けて項垂れている。
「月絵ちゃん、不甲斐なくて申し訳ない。俺は先生に何て謝れば・・」
止めどなく月絵の目から涙が溢れた。
(もう先生に逢えない)
人吉の温泉で、軽率にも体を濡らした妄想が現実となってしまった。
しかもこのまま天神会に洗脳され、降矢木のことも記憶から消し去られてしまうかもしれない。
「厭、絶対に厭っ!」
月絵は渾身の力で暴れようとしたが、動けば動くほど、首に食い込んだ子猿の腕が締っていく。
「いいぞ、もっと暴れろ。小便を漏らすまで首が絞まっていくだけだ」
子猿は月絵の断末魔を楽しみながら、ゆっくりとショーツに片手をかけた。
つづく…
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紅殻格子の日記は「黄昏時、西の紅色空に浮かぶ三日月」に記載しています。
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だがその頼みの綱もあっさり切り落とされた。
「おおっ、結構でかいパイオツじゃねえか」
「へへ、吸いつきたくような乳首だぜ」
ブラジャーを失ってこぼれ出た乳房に、男達が卑猥な言葉を浴びせかける。
気丈な月絵も羞恥に震えた。
「厭、見ないで・・お願い、見ないで・・」
露にされた乳房が、ハイエナのような男達の目に晒されている。
手を背中で戒められた上、首を子猿に抱えられて身を屈めることもできない。
畠山は顔を月絵から背けて項垂れている。
「月絵ちゃん、不甲斐なくて申し訳ない。俺は先生に何て謝れば・・」
止めどなく月絵の目から涙が溢れた。
(もう先生に逢えない)
人吉の温泉で、軽率にも体を濡らした妄想が現実となってしまった。
しかもこのまま天神会に洗脳され、降矢木のことも記憶から消し去られてしまうかもしれない。
「厭、絶対に厭っ!」
月絵は渾身の力で暴れようとしたが、動けば動くほど、首に食い込んだ子猿の腕が締っていく。
「いいぞ、もっと暴れろ。小便を漏らすまで首が絞まっていくだけだ」
子猿は月絵の断末魔を楽しみながら、ゆっくりとショーツに片手をかけた。
つづく…
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