『人外境の花嫁』八.山奥の探索者(十八)
『人外境の花嫁』
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八.山奥の探索者 (十八)
関係者以外立入禁止。
赤字で書かれた扉のセキュリティを解除した菜穂は、本部の直属修行者達の居室スペースへ足を踏み入れた。
「あっ!」
思わず月絵は声を上げて畠山の顔を見た。畠山も目を見開いたまま凍りついている。
そこは巨大なホールになっていた。
広さは学校の体育館ほどあるだろうか、窓のない赤い壁と天井、そして床にも赤いカーペットが敷き詰められている。
赤一色の空間。
壁際にはスティール製の二段ベッドがずらりと並べられ、ホールの中央右側には五十席近くのテーブルと椅子、そして左側は何も置かれていないスペースになっている。
菜穂は驚く二人を見ながら言った。
「ここで修行者が共同生活をしているの。ご覧の通り、老若男女の区別なく、トイレ以外にプライバシーはないのよ」
「こんなことって・・」
月絵は絶句して、慌ててホールから目を逸らした。
修行者と呼ばれる者達は皆全裸だった。
両脚を開いて陰部を露出したまま食事をしている男もいれば、床に胡坐をかいて乳房を揺らして談笑に耽る女達もいる。
それはまるで、幼い頃、養父に連れられて行った銭湯の光景だった。
それだけではない。
血が滴ったような赤いカーペットの上で、三人の女が複数の男達と絡み合っていた。
「ああっ、いい」
男に犯されている女達の喘ぎ声が、赤いホール全体に響き渡っているのだった。
つづく…
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紅殻格子の日記は「黄昏時、西の紅色空に浮かぶ三日月」に記載しています。
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そこは巨大なホールになっていた。
広さは学校の体育館ほどあるだろうか、窓のない赤い壁と天井、そして床にも赤いカーペットが敷き詰められている。
赤一色の空間。
壁際にはスティール製の二段ベッドがずらりと並べられ、ホールの中央右側には五十席近くのテーブルと椅子、そして左側は何も置かれていないスペースになっている。
菜穂は驚く二人を見ながら言った。
「ここで修行者が共同生活をしているの。ご覧の通り、老若男女の区別なく、トイレ以外にプライバシーはないのよ」
「こんなことって・・」
月絵は絶句して、慌ててホールから目を逸らした。
修行者と呼ばれる者達は皆全裸だった。
両脚を開いて陰部を露出したまま食事をしている男もいれば、床に胡坐をかいて乳房を揺らして談笑に耽る女達もいる。
それはまるで、幼い頃、養父に連れられて行った銭湯の光景だった。
それだけではない。
血が滴ったような赤いカーペットの上で、三人の女が複数の男達と絡み合っていた。
「ああっ、いい」
男に犯されている女達の喘ぎ声が、赤いホール全体に響き渡っているのだった。
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