『闇に抱かれて』 最終章
『闇に抱かれて』
FC2 R18官能小説
(最終章)
送信者 tuzuki tomohiko
日時 2004年1月××日
宛先 akaboshi akira
件名 Re:新年のご挨拶とお礼
『明けましておめでとうございます。
粗末な年賀の品ですが、お納め戴き誠に有難うございました。
妻にも縁起の良い姫始めになったと思います。
次回に貸し出しする時は、その模様をビデオで撮影して戴き、妻の不実を私も楽しみたいと思います。
閑話休題
自分の心理はなかなかわからないもので、晶君の分析には大変感心しました。
確かに私は、自分の知らない妻の過去を埋めようとしていたのかもしれません。
晶君に抱かれる妻を見ることで、妻に隠された山岸との秘め事に参加しようとしていたのかもしれません。
しかしその心理分析には弱点があります。
過去の独占であれば、一度妻を委ねてしまえば欲望は満たせるはずです。
新年早々妻を貸し出す必然性はもうなくなっていますよね。
わかっています。
晶君はこう反論するのでしょう。
私が嫉妬のもたらす暗い優悦の常習者になっているのだと。
過去の空白が消えてしまったので、妻を共有することから単独で貸し出すことで、新しい現在の空白をつくろうとしているのだと。
正解です。
車のエンジン音がします。
妻が帰ってきたようです。
ではこれから晶君と紡いだ秘め事を、じっくりと時間をかけて埋めていこうと思います。
ではまたご連絡します。』
ー閉幕ー
皆様から頂くが小説を書く原動力です
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(最終章)
送信者 tuzuki tomohiko
日時 2004年1月××日
宛先 akaboshi akira
件名 Re:新年のご挨拶とお礼
『明けましておめでとうございます。
粗末な年賀の品ですが、お納め戴き誠に有難うございました。
妻にも縁起の良い姫始めになったと思います。
次回に貸し出しする時は、その模様をビデオで撮影して戴き、妻の不実を私も楽しみたいと思います。
閑話休題
自分の心理はなかなかわからないもので、晶君の分析には大変感心しました。
確かに私は、自分の知らない妻の過去を埋めようとしていたのかもしれません。
晶君に抱かれる妻を見ることで、妻に隠された山岸との秘め事に参加しようとしていたのかもしれません。
しかしその心理分析には弱点があります。
過去の独占であれば、一度妻を委ねてしまえば欲望は満たせるはずです。
新年早々妻を貸し出す必然性はもうなくなっていますよね。
わかっています。
晶君はこう反論するのでしょう。
私が嫉妬のもたらす暗い優悦の常習者になっているのだと。
過去の空白が消えてしまったので、妻を共有することから単独で貸し出すことで、新しい現在の空白をつくろうとしているのだと。
正解です。
車のエンジン音がします。
妻が帰ってきたようです。
ではこれから晶君と紡いだ秘め事を、じっくりと時間をかけて埋めていこうと思います。
ではまたご連絡します。』
ー閉幕ー
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