『闇に抱かれて』 第十章
『闇に抱かれて』
FC2 R18官能小説
(十)
よほど今夜も期待していたのか、美也子は滑稽なぐらいうろたえた。
「あ、あなた、どうするの?」
「どんな男がいるんだ?」
「ほら、高校生ぐらいの男の子。テニスの練習をしているけど…」
「本当だ。寒い夜中に頑張っているなあ。別に不良じゃないみたいだし、結構可愛らしい顔をしているじゃないか」
「まあ、暴走族ではないみたいだけど…」
ジャージ姿でラケットを振る晶の姿を、美也子はしばらく注意深く観察していた。
智彦は車を夾竹桃の垣根の脇に止めた。
前回と同じく、ヘッドランプを消してエンジンはつけたままだ。
「ねえ、大丈夫かしら?」
「平気だろ。見たところさほど力も度胸もなさそうだし…それにここまで来て、高まった気持ちを抑えるのも辛いだろう?」
「んもう」
「まあ、ちょっとなら、お前の裸を拝ませてやってもいいけどね」
「やだ、変態夫!」
言葉とは裏腹に、助手席の美也子が智彦にしなだれかかってきた。
欲望を我慢していたのか、智彦が口唇を重ねると、美也子は狂ったように舌先を押し込んできた。
(これが美也子か…)
激しく動く舌先を受けながら、智彦は心中でうめいた。
もし晶がいることを知れば、覗かれることを警戒して消極的になるだろうと予想していた。
ところが結果は逆で、積極的に快楽を求める美也子に智彦は圧倒された。
半ばせがまれるようにセーターを捲し上げると、大理石のようにすべすべした柔肉の膨らみが、緑の輝きを帯びて弾け出した。
「ああ、あなた…」
美也子は喘いだ。
愛撫もしていないのに、乳暈は泡立って凝縮し、乳首は小指の先ほどの大きさに尖って上を向いている。
智彦は周囲に目をくばりながら乳首を弄んだ。
その時、阿一句のエンジン音がした。
車の前方に見える公園の入口で、肩にラケットを背負った晶が帰ろうとするところだった。
公園から出れば、車を停めているこの場所の脇を通ることになる。
「あ、あなた!」
全てが智彦のシナリオとは知らない美也子は、さすがに慌てふためいた。
バイクのヘッドライトが点り、眩しい光を放って前方から近づいて来る。
「ど、どうするのよ!」
「可愛い坊やに、ママのおっぱいを見せてやったらどうだ?」
ドアのロックを掛けて美也子を安心させると、智彦は運転席から後部座席に移動し、助手席の背後から露に乳房を揉んだ。
「恐い、見られちゃう」
二十メートル、十メートル―晶のバイクがゆっくりと近づいてくる。
ヘッドライトが車内を照らし、美也子の肌を闇から白く浮き上がらせた。
「いや、見られちゃう、見られちゃうよ…ああっ!」
美也子の鼓動が高鳴って体が強ばるのがわかった。
車の正面から運転席側へ、バイクは美也子の乳房を舐めるように通り過ぎた。
つづく…
皆様から頂くが小説を書く原動力です
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(十)
よほど今夜も期待していたのか、美也子は滑稽なぐらいうろたえた。
「あ、あなた、どうするの?」
「どんな男がいるんだ?」
「ほら、高校生ぐらいの男の子。テニスの練習をしているけど…」
「本当だ。寒い夜中に頑張っているなあ。別に不良じゃないみたいだし、結構可愛らしい顔をしているじゃないか」
「まあ、暴走族ではないみたいだけど…」
ジャージ姿でラケットを振る晶の姿を、美也子はしばらく注意深く観察していた。
智彦は車を夾竹桃の垣根の脇に止めた。
前回と同じく、ヘッドランプを消してエンジンはつけたままだ。
「ねえ、大丈夫かしら?」
「平気だろ。見たところさほど力も度胸もなさそうだし…それにここまで来て、高まった気持ちを抑えるのも辛いだろう?」
「んもう」
「まあ、ちょっとなら、お前の裸を拝ませてやってもいいけどね」
「やだ、変態夫!」
言葉とは裏腹に、助手席の美也子が智彦にしなだれかかってきた。
欲望を我慢していたのか、智彦が口唇を重ねると、美也子は狂ったように舌先を押し込んできた。
(これが美也子か…)
激しく動く舌先を受けながら、智彦は心中でうめいた。
もし晶がいることを知れば、覗かれることを警戒して消極的になるだろうと予想していた。
ところが結果は逆で、積極的に快楽を求める美也子に智彦は圧倒された。
半ばせがまれるようにセーターを捲し上げると、大理石のようにすべすべした柔肉の膨らみが、緑の輝きを帯びて弾け出した。
「ああ、あなた…」
美也子は喘いだ。
愛撫もしていないのに、乳暈は泡立って凝縮し、乳首は小指の先ほどの大きさに尖って上を向いている。
智彦は周囲に目をくばりながら乳首を弄んだ。
その時、阿一句のエンジン音がした。
車の前方に見える公園の入口で、肩にラケットを背負った晶が帰ろうとするところだった。
公園から出れば、車を停めているこの場所の脇を通ることになる。
「あ、あなた!」
全てが智彦のシナリオとは知らない美也子は、さすがに慌てふためいた。
バイクのヘッドライトが点り、眩しい光を放って前方から近づいて来る。
「ど、どうするのよ!」
「可愛い坊やに、ママのおっぱいを見せてやったらどうだ?」
ドアのロックを掛けて美也子を安心させると、智彦は運転席から後部座席に移動し、助手席の背後から露に乳房を揉んだ。
「恐い、見られちゃう」
二十メートル、十メートル―晶のバイクがゆっくりと近づいてくる。
ヘッドライトが車内を照らし、美也子の肌を闇から白く浮き上がらせた。
「いや、見られちゃう、見られちゃうよ…ああっ!」
美也子の鼓動が高鳴って体が強ばるのがわかった。
車の正面から運転席側へ、バイクは美也子の乳房を舐めるように通り過ぎた。
つづく…
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