『マネキン妻の懊悩』(二)
『マネキン妻の懊悩』(二)
「妄想の囲炉裏端」紅殻格子の呟き入口
FC2 R18官能小説
二
梅雨入りしたばかりの六月上旬、遅い部活を終えた少女は、学校からの帰りに閉店間際のデパートを訪れた。
客が疎らなレディス・フロアでは、明日から始まる夏物セールのため、店員達が慌しく商品の入れ替えをしていた。
少女がTシャツの品定めをしていると、ショーウインドウの中で男性店員がイヴの両腕を外していた。
マネキンの衣装替えをするのだ。
(や、やめて!)
柱の陰に隠れた少女は心の中で叫んだ。
着衣を脱がされるイヴの周囲には、何故か男性客が二人、チラチラと好奇の視線を注いでいたからだ。
ミロのヴィーナスのように両腕を失ったイヴは、無慈悲にも着ているブラウスを剥ぎ取られた。
露になったスリムな肢体には、乳暈と乳首こそ欠けてはいるが、均整のとれた円錐形の乳房が隆起していた。
(ああ、見られちゃう・・)
いつしか少女は、半裸のイヴに自分の身を重ねていた。
すでに両腕を捥がれた少女は、剥き出しの乳房を隠そうと身をよじった。
だが鼻の下を伸ばした男達の目を遮るすべもなく、蒼く未熟な乳房は無防備に晒されるばかりだった。
さらに店員は、冷酷にもイヴのスカートを毟り取った。
翳りのないスベスベした下腹部が、無残にも明るい照明の下で露にされた。
(い、いやっ!)
激しい羞恥に、少女は内腿をもじもじと擦り合わせた。
下卑た笑みを浮かべる男達の目が、淡い翳りを点し始めた下腹部に突き刺さってくる。
少女は軽い眩暈とともに、陰部の奥に痺れるような熱い疼きを感じた。
おぼつかない足取りで、少女はレディス・フロアのトイレへ駆け込んだ。
(う、嘘・・)
少女は体の異変に気がついた。
乳暈が粟立って痛いほど乳首が尖り、股間が失禁したかのように濡れている。
少女はスカートをたぐり上げ、恐る恐るショーツを下ろしてみた。
生温かい粘液がショーツにねっとりと染みついていた。
泣き出したい衝動に駆られながらも、少女は初めて感じる悦びを拒むことができなかった。
小さな吐息をついた少女は、花弁から顔を覗かせている肉芽へ、躊躇いがちにそっと中指の先を伸ばしてみた。
つづく…
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二
梅雨入りしたばかりの六月上旬、遅い部活を終えた少女は、学校からの帰りに閉店間際のデパートを訪れた。
客が疎らなレディス・フロアでは、明日から始まる夏物セールのため、店員達が慌しく商品の入れ替えをしていた。
少女がTシャツの品定めをしていると、ショーウインドウの中で男性店員がイヴの両腕を外していた。
マネキンの衣装替えをするのだ。
(や、やめて!)
柱の陰に隠れた少女は心の中で叫んだ。
着衣を脱がされるイヴの周囲には、何故か男性客が二人、チラチラと好奇の視線を注いでいたからだ。
ミロのヴィーナスのように両腕を失ったイヴは、無慈悲にも着ているブラウスを剥ぎ取られた。
露になったスリムな肢体には、乳暈と乳首こそ欠けてはいるが、均整のとれた円錐形の乳房が隆起していた。
(ああ、見られちゃう・・)
いつしか少女は、半裸のイヴに自分の身を重ねていた。
すでに両腕を捥がれた少女は、剥き出しの乳房を隠そうと身をよじった。
だが鼻の下を伸ばした男達の目を遮るすべもなく、蒼く未熟な乳房は無防備に晒されるばかりだった。
さらに店員は、冷酷にもイヴのスカートを毟り取った。
翳りのないスベスベした下腹部が、無残にも明るい照明の下で露にされた。
(い、いやっ!)
激しい羞恥に、少女は内腿をもじもじと擦り合わせた。
下卑た笑みを浮かべる男達の目が、淡い翳りを点し始めた下腹部に突き刺さってくる。
少女は軽い眩暈とともに、陰部の奥に痺れるような熱い疼きを感じた。
おぼつかない足取りで、少女はレディス・フロアのトイレへ駆け込んだ。
(う、嘘・・)
少女は体の異変に気がついた。
乳暈が粟立って痛いほど乳首が尖り、股間が失禁したかのように濡れている。
少女はスカートをたぐり上げ、恐る恐るショーツを下ろしてみた。
生温かい粘液がショーツにねっとりと染みついていた。
泣き出したい衝動に駆られながらも、少女は初めて感じる悦びを拒むことができなかった。
小さな吐息をついた少女は、花弁から顔を覗かせている肉芽へ、躊躇いがちにそっと中指の先を伸ばしてみた。
つづく…
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