『心の闇』降矢木シリーズ 第三弾 都市型温泉考(その1)
FC2 R18官能小説
『心の闇』降矢木シリーズ 第三弾 都市型温泉考(その1)
降矢木士朗
朝から月絵の機嫌が悪い。
「せっかくの三連休なのに、ずっとお店でアルバイトなんて・・・」
聞えよがしにブツブツと文句を言う月絵です。
「店番はいいから、大学の友達と旅行でもしてきたらいいじゃないか」
「もう、この鈍感男っ!」
女心と秋の空・・・経営者の温情など月絵には通用しないようです。
やむなく、私は月絵を連れて近場の温泉施設へ行くことにしました。
いわゆる健康ランドと呼ばれる都市型銭湯なのですが、以前からエロ雑誌編集者の畠山君に、「あそこは必見の価値があります」と勧められていたのを思い出したからです。
電車の中で月絵は大はしゃぎです。
「先生、あそこの温泉は水着で混浴できるらしいですよ。私、ちょっと大人っぽい水着を持ってきました」
「え、プールじゃあるまいし、僕は水着なんか持って来なかったよ」
「ネットで調べたら、レンタルの水着もあると書いてありました。それより先生、私の悩殺ビキニを見て失神しないようにして下さいね」
「・・・・」
だから女という生き物はよくわからない。
すでに天神会事件で月絵の全裸は隅々まで拝ませてもらっています。
今更水着姿を見せられても、裸身に勝るエロチシズムなど生まれるはずがありません。
私はそう心の中で呟きながら、上機嫌の月絵とともに、京葉工業地帯沿いにある温泉施設の門を潜ったのです。
つづく…
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「せっかくの三連休なのに、ずっとお店でアルバイトなんて・・・」
聞えよがしにブツブツと文句を言う月絵です。
「店番はいいから、大学の友達と旅行でもしてきたらいいじゃないか」
「もう、この鈍感男っ!」
女心と秋の空・・・経営者の温情など月絵には通用しないようです。
やむなく、私は月絵を連れて近場の温泉施設へ行くことにしました。
いわゆる健康ランドと呼ばれる都市型銭湯なのですが、以前からエロ雑誌編集者の畠山君に、「あそこは必見の価値があります」と勧められていたのを思い出したからです。
電車の中で月絵は大はしゃぎです。
「先生、あそこの温泉は水着で混浴できるらしいですよ。私、ちょっと大人っぽい水着を持ってきました」
「え、プールじゃあるまいし、僕は水着なんか持って来なかったよ」
「ネットで調べたら、レンタルの水着もあると書いてありました。それより先生、私の悩殺ビキニを見て失神しないようにして下さいね」
「・・・・」
だから女という生き物はよくわからない。
すでに天神会事件で月絵の全裸は隅々まで拝ませてもらっています。
今更水着姿を見せられても、裸身に勝るエロチシズムなど生まれるはずがありません。
私はそう心の中で呟きながら、上機嫌の月絵とともに、京葉工業地帯沿いにある温泉施設の門を潜ったのです。
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