紅殻島(べんがらじま)・・・第二十章
★★お知らせ★★
新作『不如帰~永遠の嘘』が携帯小説サイトにて配信になりました。
♪携帯小説サイト配信情報はこちら♪
※ 小説を読まれる方へ・・・
更新記事は新着順に表示されますので小説を
最初からお読みになりたい方は、カテゴリー(各小説)から
選択していただければ第一章からお読みいただけます。
『 紅 殻 島 』
二十
乳房が大きく上下左右にたわみ、女豹のような肢体が鞭のにしなる。
伊勢はくびれたウエストから腕を回し、両手で雛子のヒップを抱えて肉茎を突き上げた。
「いいっ、いいのよ!」
小刻みに体を震わせて雛子は伊勢にしがみついた。
「ひ、雛ちゃん」
もう限界を向かえた伊勢は、髪を振り乱した雛子をソファに寝かせた。
そして淫蜜が滴る肉茎を抜くと、柔らかな雛子の下腹部へ想いを解き放った。
・・背徳。
わかってはいても、一度熾ってしまった黒い埋み火は、一夜ではやすやすとは鎮まらなかった。
二人は不在がちな英生をいいことに、月一度ぐらいの逢瀬を続けた。
その三年後、英生は肺癌で亡くなった。
伊勢は後味の悪さを覚えた。
大恩ある郷里の先輩を裏切り、死の直前までその妻と愛欲に溺れていたのだ。
つづく・・・
『不如帰~永遠の嘘』『色褪せぬ薔薇』 携帯小説サイト配信情報
[妄想の囲炉裏端]~掲示板入り口~