『人妻捕獲倶楽部』 ・・・(第十二章)
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『人妻捕獲倶楽部』
十二
圭祐は冷静さを取り繕った。
(何はともあれ現実を確認するのが先だ)
インターネットを開くと、留美のメールに書かれていた
『人妻捕獲倶楽部』と言うホームページを検索した。
百万件を超えるアクセス数を誇るそのサイトは、
人間の性欲を掻き立てるバナー広告でびっしり埋め尽くされていた。
圭祐は呆れながらも、コンテンツの中から『捕獲記録』と書かれた掲示板をクリックしてみた。
そこには投稿された告白記録が詰まっていた。
大体一日に五から十件、その履歴が何十ページにも亘って並んでいる。
(不倫している人妻がこんなにいるものか)
人妻捕獲を自慢する男達の投稿に圭祐は胡散臭さを感じた。
だがよく考えれば圭祐自身も、留美を始めとして六人の人妻を過去に捕獲しているのだ。
心臓の鼓動が不安に高鳴る。圭祐はまだ半信半疑だった。
あの宏美が浮気などできるはずがない。
単に留美の嫌がらせかもしれない。
疑心暗鬼に憑りつかれた圭祐の心は、所在なくゆらゆらと揺れ動いた。
多くの投稿の中から、圭祐は『留美夫』と名乗る投稿者を見つけた。
(人妻宏美捕獲作戦――これか)
過去の掲示板を遡ると、留美夫は三回に分けて投稿をしているようだった。
圭祐はその最初の投稿を躊躇いがちにクリックしてみた。
つづく・・・
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