『人外境の花嫁』九.秘蹟の祭祀者(十四)
『人外境の花嫁』
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九.秘蹟の祭祀者 (十四)
黒髪の少女の手で、麻美の白い儀礼服が脱がされた。
大聖天堂がどよめいた。
最後に遭った日より痩せて見えたが、仰向けに寝かされても隆起を保つ豊乳と、三十路女のむっちりとした下腹部が艶めかしい。
乱交を中断した幹部連中の目が、一斉に仰向けに寝かされた麻美に注がれる。
昇華寸前を中断された菜穂も、名残り惜しげに子猿の巨茎を摩りながら月絵に言った。
「ほら、お前が捜している麻美様だよ。よく見ておくのさ。これからが本当の儀式が始まるんだからさ」
乱裁道宗が麻美の頭上で声を上げた。
「選ばれし者よ」
すると赤い儀礼服四人の男が、麻美を囲むように祭壇の脇に立った。
いずれも四十代の筋骨逞しい男達である。
菜穂が囁く。
「あれが天神会の四天王さ。赤い儀礼服は麻美様に次ぐ十一階位。教祖様、麻美様を除けば、天神会を実際に動かしている実力者ってところかしらね」
性の高揚感からなのか、菜穂は珍しく饒舌になっていた。
どうやら彼等が、畠山が降矢木に話していた東京、名古屋、大阪、福岡支部長なのだろう。
菜穂の話では、四人とも若くして入信して以来、乱裁道宗が可愛がってきた幹部候補生だと言う。
本来であれば、四人から一人後継者を決めるべきなのだろうが、老境に至っても乱裁はその決断をしなかった。
それが災いしてか、四人は権力闘争を起こし、天神会は分裂の危機に瀕しているとのことだった。
「だがそれも、今夜教祖様が決着をつけられる。また天神会は昔のように強い結束を取り戻すのさ」
赤い儀礼服を脱ぎ捨てた男達は、すでに股間の逸物を硬くして、獲物を獲り合う獣の目で麻美の裸身を見つめていた。
つづく…
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紅殻格子の日記は「黄昏時、西の紅色空に浮かぶ三日月」に記載しています。
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乱交を中断した幹部連中の目が、一斉に仰向けに寝かされた麻美に注がれる。
昇華寸前を中断された菜穂も、名残り惜しげに子猿の巨茎を摩りながら月絵に言った。
「ほら、お前が捜している麻美様だよ。よく見ておくのさ。これからが本当の儀式が始まるんだからさ」
乱裁道宗が麻美の頭上で声を上げた。
「選ばれし者よ」
すると赤い儀礼服四人の男が、麻美を囲むように祭壇の脇に立った。
いずれも四十代の筋骨逞しい男達である。
菜穂が囁く。
「あれが天神会の四天王さ。赤い儀礼服は麻美様に次ぐ十一階位。教祖様、麻美様を除けば、天神会を実際に動かしている実力者ってところかしらね」
性の高揚感からなのか、菜穂は珍しく饒舌になっていた。
どうやら彼等が、畠山が降矢木に話していた東京、名古屋、大阪、福岡支部長なのだろう。
菜穂の話では、四人とも若くして入信して以来、乱裁道宗が可愛がってきた幹部候補生だと言う。
本来であれば、四人から一人後継者を決めるべきなのだろうが、老境に至っても乱裁はその決断をしなかった。
それが災いしてか、四人は権力闘争を起こし、天神会は分裂の危機に瀕しているとのことだった。
「だがそれも、今夜教祖様が決着をつけられる。また天神会は昔のように強い結束を取り戻すのさ」
赤い儀礼服を脱ぎ捨てた男達は、すでに股間の逸物を硬くして、獲物を獲り合う獣の目で麻美の裸身を見つめていた。
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