『人外境の花嫁』二.真夜中の凌辱者(十二)
『人外境の花嫁』
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二.真夜中の凌辱者(十二)
惨めな姿だった。
女は剥き出しの尻を突き出したまま意識を失った。
「いい眺めだな」
子猿を受け入れた女の秘唇は、だらしなく子宮への空洞を開いたままだった。
愛液と小水が入り混じって、秘唇から内腿へとべっとりと伝っている。
微動だにしない女を見ながら、銅燈籠に腰掛けた子猿は、再び火を灯したライターを高く掲げた。
闇が動いた。
参道に並んだ銅燈籠の蔭から、もぞもぞと黒い影が蠢き出した。
上野公園を根城にするホームレスだった。
湧き出した二十ほどの影が、ゆっくりと女の許へ輪を縮めてくる。
暗闇に浮かぶ真っ白い女の尻に、男達のぎらぎらした目が注がれる。
子猿が彼等に声をかけた。
「今日の獲物だ」
「旦那、いつも済みませんねえ。年はくっているがなかなかの上玉だ」
下卑た笑みを浮かべた男達の輪が、ぐるりと女を取り囲んだ。
その臭気に女が我に返った。
「な、何なの?」
慌てて女は衣服の乱れを直して、男達の群れに身構えた。
「だからさっき言っただろう。これから始まる快楽を経験したら、どんな男でも感じなくなるってさ」
子猿はくっくっと笑うと、再びカメラのファインダーを覗き込んで撮影を始めた。
つづく…
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紅殻格子の日記は「黄昏時、西の紅色空に浮かぶ三日月」に記載しています。
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惨めな姿だった。
女は剥き出しの尻を突き出したまま意識を失った。
「いい眺めだな」
子猿を受け入れた女の秘唇は、だらしなく子宮への空洞を開いたままだった。
愛液と小水が入り混じって、秘唇から内腿へとべっとりと伝っている。
微動だにしない女を見ながら、銅燈籠に腰掛けた子猿は、再び火を灯したライターを高く掲げた。
闇が動いた。
参道に並んだ銅燈籠の蔭から、もぞもぞと黒い影が蠢き出した。
上野公園を根城にするホームレスだった。
湧き出した二十ほどの影が、ゆっくりと女の許へ輪を縮めてくる。
暗闇に浮かぶ真っ白い女の尻に、男達のぎらぎらした目が注がれる。
子猿が彼等に声をかけた。
「今日の獲物だ」
「旦那、いつも済みませんねえ。年はくっているがなかなかの上玉だ」
下卑た笑みを浮かべた男達の輪が、ぐるりと女を取り囲んだ。
その臭気に女が我に返った。
「な、何なの?」
慌てて女は衣服の乱れを直して、男達の群れに身構えた。
「だからさっき言っただろう。これから始まる快楽を経験したら、どんな男でも感じなくなるってさ」
子猿はくっくっと笑うと、再びカメラのファインダーを覗き込んで撮影を始めた。
つづく…
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