『人外境の花嫁』二.真夜中の凌辱者(二)
『人外境の花嫁』
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二.真夜中の凌辱者(二)
暗闇から囁きが聞こえる。
終電の時間が迫る深夜近く、真夏の上野公園には艶めいた妖気が流れている。
「ダメよ、部長・・」
「いいじゃないか・・毎日会社で君のセクシーな横顔ばかり見ているんだよ、美奈子君」
「嘘、他の女性社員もそう言って口説いているんでしょう?」
「そんなことはない。ずっと君のことが頭から離れないんだ」
「ああ、部長ったら・・ダメよ、そんなことをしたらセクハラで訴えちゃうから・・」
しばらくして会話が途絶えると、寄り添う二つの影が一つになった。
都会の闇は、ワケありカップルの隠れ家でもある。
伝統ある上野恩賜公園であっても、社会的に認められない男と女の劣情を抑えることはできない。
街灯の届かぬ仄暗い木陰のベンチ。
春には見事な桜が咲き誇る中央歩道から、朱が映える寛永寺清水観音堂が小高い崖の上に見える。
その崖下のベンチで、会社の上司と部下らしき男と女が、激しく衣擦れの音を立てていた。
会社の宴会が退けた後だろうか、スーツ姿の部長が、美奈子と呼ばれる三十路女の肩を抱いている。
「美奈子君・・」
「ああん、ダメよ、こんなところで・・」
鼻声で身を捩る女はわざとブラウスを肌蹴させ、男の鼻先でちらちらと白いブラジャーを見せつけた。
男が堪らずブラジャーを捲り上げると、ブルンと大ぶりな熟れた乳房が弾け出た。
「いやっ、恥ずかしい・・」
「想像していた通りだ・・素晴らしい・・」
男は弾力のある乳房を揉みしだくと、すでに尖っている乳首へ口を近づけた。
つづく…
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紅殻格子の日記は「黄昏時、西の紅色空に浮かぶ三日月」に記載しています。
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暗闇から囁きが聞こえる。
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「ダメよ、部長・・」
「いいじゃないか・・毎日会社で君のセクシーな横顔ばかり見ているんだよ、美奈子君」
「嘘、他の女性社員もそう言って口説いているんでしょう?」
「そんなことはない。ずっと君のことが頭から離れないんだ」
「ああ、部長ったら・・ダメよ、そんなことをしたらセクハラで訴えちゃうから・・」
しばらくして会話が途絶えると、寄り添う二つの影が一つになった。
都会の闇は、ワケありカップルの隠れ家でもある。
伝統ある上野恩賜公園であっても、社会的に認められない男と女の劣情を抑えることはできない。
街灯の届かぬ仄暗い木陰のベンチ。
春には見事な桜が咲き誇る中央歩道から、朱が映える寛永寺清水観音堂が小高い崖の上に見える。
その崖下のベンチで、会社の上司と部下らしき男と女が、激しく衣擦れの音を立てていた。
会社の宴会が退けた後だろうか、スーツ姿の部長が、美奈子と呼ばれる三十路女の肩を抱いている。
「美奈子君・・」
「ああん、ダメよ、こんなところで・・」
鼻声で身を捩る女はわざとブラウスを肌蹴させ、男の鼻先でちらちらと白いブラジャーを見せつけた。
男が堪らずブラジャーを捲り上げると、ブルンと大ぶりな熟れた乳房が弾け出た。
「いやっ、恥ずかしい・・」
「想像していた通りだ・・素晴らしい・・」
男は弾力のある乳房を揉みしだくと、すでに尖っている乳首へ口を近づけた。
つづく…
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