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『真夜中のセールストーク』 第二十一章・・・(紅殻格子)

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            『真夜中のセールストーク』

21・

診察ベッドの上で、美帆は抱き合ったまま、胡坐をかいた荻原の股間に乗っかった。

「あっ、あっ、あっ・・」

荻原が下から小刻みに子宮を突き上げてくる。
その肉茎の動きを増幅するように、美帆の体が激しく上下に飛び跳ねる。

必死に口を塞ごうとする美帆だが、体の奥から湧きあがる歓喜の声を止めることはできなかった。

髪が荻原の肩に乱れ、大きな乳房が千切れんばかりに弾んだ。
美帆はヒップを両手で荻原に掻き抱かれたまま、その耳元で申し訳ないように囁いた。

「せ、先生・・もう・・このままいってもいいですか・・」

「ああ、いいとも・・僕ももう・・」

荻原は深く美帆の花奥を突き上げた。

「あっ、嬉しい・・先生・・もっと、もっと突いて・・ああっ、だ、ため・・いく・・いっちゃうぅぅ・・」

悦びの波が打ち寄せてきた。全身を痙攣させながら、美帆は荻原に体を任せて絶頂を迎えた。

(ああ、これが本当の私なのかもしれない)

美帆は遠退いていく意識の中で、荻原を離すまいと懸命に抱きすがった。

つづく・・・

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(電子書籍「遊スタ」より引用)
※ 来年60歳になる秀明は住宅用建材メーカーの重役で、25年前は仙台支社にて営業をしていた。単身赴任で仙台にやってきた秀明は、やがて同僚の葉子と社内不倫の関係を持つようになり、夜毎、互いに体を貪り合い、熱い情事を繰り返した。 だが、秀明が東京の本社へと戻ったことをきっかけに、ふたりは別れ離れになってしまう。 久しぶりに、仙台を訪れた秀明は、彼女に会うことにするが、そこで部下から知らされた葉子の衝撃的な事実とは? 
愛に包まれた感動のエピローグに乞うご期待!※

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 『真夜中のセールストーク』 最終章・・・(紅殻格子)

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22・

午前の患者はこの老婆が最後だった。

「おばあちゃん、お待たせしました。飲み薬と塗り薬です。飲み薬は一日三回食後に飲んで下さいね。塗り薬はお風呂から出たら患部に塗って下さい」

「はいはい」

「詳しいことを書いた紙を入れておきますから、お嫁さんに読んでもらってね」

美帆は薬の袋を渡すと、腰の曲がった老婆を玄関の外まで送り出した。

「おばあちゃん、気をつけて帰って下さいね」

「有難うさん。あんたは優しいねえ。いい嫁をもらって若先生も幸せだなあ」

「いやだ、おばあちゃんったら!」

美帆は老婆の背中を叩いた。

「おお、痛えなあ・・優しいついでに力持ちの嫁だあ・・」

老婆の背中をさすって美帆は何度も何度も頭を下げた。
荻原皮膚科は、東北の田舎町にある小さな診療所である。

みなと総合病院を辞めた荻原直人が、隠居した父親の跡を継いで若先生に納まっていた。
老婆を見送る美帆を、荻原が診療室の窓から呼んだ。

「美帆、そろそろお昼にしよう」

「はい」

美帆は踵を返して診療所の玄関へ戻った。
玄関脇に植えてある桜の若木が、待ち侘びた北国の春を謳歌するように、満開の白い花弁を枝いっぱいに湛えている。

(遅い春だから喜びも大きいのよね)

美帆は心の中で、咲き誇る桜の花へぽつりと話しかけた。

あの夜、美帆は荻原の腕の中でプロポーズされたのだった。
むろん人妻の美帆は受けられないと断った。

断りながら美帆は泣いた。
それは、自分の愚かな生き方への後悔でもあり、心も体も蕩かすこの胸を失いたくない思いでもあった。

荻原は泣きじゃくる美帆に優しく囁いた。

「待たされるのには慣れているよ」

その一言で美帆の気持ちは決まった。女の熱い想いがこみ上げてきた。
後は持ち前の美帆の行動力が解決してくれた。

美帆は翌日、片倉課長に辞職届を提出した。
そして夫の健嗣とも別れた。

健嗣は離婚を渋らなかった。
金の切れ目が縁の切れ目か、会社を辞めたことを告げると、あっさり別れることを了承した。
どうやら新しい金づるを他に作っていたらしい。

荻原と美帆は診療所の改装を待って結婚した。
管理薬剤師の免許を持つ美帆は、妻兼薬剤師として荻原を支えた。

若い夫婦が評判となって診療所は賑わった。
美帆が診察室に入ると、カルテを整理した荻原がヒップへ手を伸ばしてきた。

「いやん・・」

「今晩・・いつものやつで頼むよ」

それが美帆を求めるサインだった。
今や若先生と慕われる医師となった荻原だったが、みなと総合病院時代に聞いた噂は本当だった。
いつものやつ。

(んもう、好きなんだからぁ・・)

美帆は苦笑しながら、黒革の下着とハイヒールをどこへ片づけたか思い出していた。
            
――閉幕――
 



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(電子書籍「遊スタ」より引用)
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紅殻格子 

Author:紅殻格子 
紅殻格子は、別名で雑誌等に官能小説を発表する作家です。

表のメディアで満たせない性の妄想を描くためブログ開設

繊細な人間描写で綴る芳醇な官能世界をご堪能ください。

ご挨拶
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だが彼が探し求めていたものは、 競走馬の名誉でも栄光でもなかった。ちまちました素人ファンタジーが横行する日本の童話界へ、椋鳩十を愛する官能作家が、骨太のストーリーを引っ提げて殴り込みをかける。
日本動物児童文学賞・環境大臣賞を受賞。
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